CFDを使用した細長船の風荷重の検証

DAMEN様とNUMECAは、船が激しい横風の中でも、過剰な横揺れに耐えるのに十分な横方向の安定性を有することを実証するCFD手法を開発しています。
IMO規制749.18「Severe wind and rolling criterion(weather criterion)(激しい風および横揺れの基準(気象基準))」では、船が激しい横風の中でも、過剰な横揺れに耐えるのに十分な横方向の安定性を有することを求めています。(多数の船に広く適用できるようにするため)必然的に保守的となった規制によって、DAMEN Fast Crew Support (FCS) 3307のような細長船は、経験則に基づいた規制の要件を満たすことが困難なため、船が規制を遵守しているかどうかを実証するには、高価な実験が必要となります。
規制への遵守を証明するためのコストを削減するために、DAMEN様は、同社に数値流体力学(CFD)コードを供給しているNUMECA Internationalと共同で、実験の代わりに使用できるCFD手法の開発を進めています。
両社はCFDによる検証を実施し、DAMEN様の細長船FCS3307における風洞試験をCFDで代替できるようにしました。
CFDを使用する動機は、主にコストと時間に関連するため、計算精度が十分であることだけでなく、計算コストや総所要時間が可能な限り低くなければなりません。CFDによる手法は、これらの目的を反映しています。
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