新規リリース- FINE™/Open With OpenLabs™ V9.1

AutoSeal (HEXPRESS™/Hybrid)
HEXPRESS™/ Hybridは、穴や隙間を閉じるためのサーフェスを自動的に作成する新しいツールであるAutoSealを新たに搭載します。非コンフォーマルな部品間の隙間や、ボルト穴のようなトポロジ的な穴の間のギャップを修正します。
AutoSealにより、通常数週間の工数が必要な場合でも、ものの数分でシミュレーションに適合したジオメトリを準備することが可能です。
優秀なエンジニアでも一週間はかかるキャビンモデルの穴埋めですが、AutoSealを使えば1時間で終わります。その上ロバストで、我々が試した10個のそれぞれ異なる形状のテストモデルにおいても、全て基準を満足する品質が得られました。
株式会社本田技術研究所 高村 明男 様
HEXPRESS™/ Hybridの分散並列
HEXPRESS™/ Hybridでは、Open MPIまたはIntel MPIライブラリを活用した分散メモリ並列モードによって、数千コアを使用したメッシュ作成が可能になりました。この機能によって、10億メッシュを10分以内で作成することが可能です。
コア数とメッシュ作成所要時間のスケーラビリティ曲線
燃焼テーブルの情報がGUIに表示 (FINE™/Open)
燃焼テーブルの情報がGUIに表示されるようになりました。テーブルの種類、および、燃焼テーブルの生成に使用される燃料と酸化剤の設定は、FINE™/ Openのインターフェースで直接確認できます。この情報は、テーブルファイルにも保存されます。
燃焼テーブルのヘッダー情報
FINE™/Open With OpenLabs™ V9.1の新機能および機能改善の概要
全製品共通のアップグレード
- FlexLMのセキュリティがV19にアップグレード
- Admin ツール が 2019.4 にアップグレード
- Ubuntu18.04LTS のサポート開始
(Ubuntu14.04LTS, Fedora22, Fedora25 サポート終了) - PGI18コンパイラの利用
- IntelMPI v2018.0 対応(Windows)
FINE™/Open With OpenLabs™
- 1次風上スキームでの初期化設定がGUIで可能
- 全タイプの流体に対しMerkle プレコンディショニングと風上スキームが併用可能
- 現在の燃焼テーブルを生成するための情報の可視化
- 非圧縮性流体に対するシミュレーションのロバスト性 改善
- モーダルアプローチによる流体ー構造の連成
- 非ゼロ厚さ壁モデルによる薄壁層内の熱伝達のモデル化
HEXPRESS™/Hybrid
- AutoSealテクノロジー
- Fluentメッシュ品質基準に基づく改良
- メッシャーおよびDatamapperでのジオメトリ補修のサポート
- Datamapperでの形状の一部削除機能
- メッシャーでの分散並列のサポート(LINUX)
HEXPRESS™
- 新しい Python コマンド追加
サポートするプラットフォームおよびオペレーティングシステム
サポートするプラットフォームおよびオペレーティングシステムは次の表の通りです。
NUMECAのソフトウェアは、x86_64プロセッサー(Intel 8086 命令セットと互換性のある 64 ビットプロセッサー)で動作する64ビットOSのみをサポートしています。
Windows環境
プロセッサー | 公式サポート | 稼働確認済みa | 32bit / 64bit | ||
---|---|---|---|---|---|
x86_64 | Windows 7 Professional | - |
|
||
x86_64 | Windows 8.1 Professional | - | 64 bit | ||
x86_64 | Windows 10 Professional | - | 64 bit | ||
x86_64 | Windows HPC 2012 | - | 64 bit | ||
x86_64 | - | VISTA Business | 64 bit | ||
x86_64 | - | VISTA Ultimate | 64 bit | ||
x86_64 | - | Windows Server 2008 | 64 bit | ||
x86_64 | - | Windows Server 2012 | 64 bit |
a. 提携会社あるいはお客様により確認されたものであり、この構成は公式にはサポートしていません。
b. HEXPRESS™/Hybridを除く
Linux環境
プロセッサー | 公式サポート | 稼働確認済みa | 32bit / 64bit |
---|---|---|---|
x86_64 | Fedora Core 28.x | - | 64 bit |
x86_64 | (K)Ubuntu 18.04b | - | 64 bit |
x86_64 | CentOS 7.4 | - | 64 bit |
x86_64 | Red Hat Enterprise 7.x | - | 64 bit |
x86_64 | - | Red Hat Enterprise 3.x, 4.x, 5.x | 64 bit |
a. 提携会社あるいはお客様により確認されたものであり、この構成は公式にはサポートしていません。
b. UbuntuのようなDebianベースのOSは、LSBが搭載されていても、LSB規格の準拠に問題があるため、ライセンスサーバーとしては推奨しません
c. HEXPRESS™/Hybridを利用するにはNVIDIAドライバーの場所に注意する必要があります。環境変数LD_LIBRARY_PATHを定義して/usr/lib/nvidia-current/を設定して、ドライバーの場所を指定してください。
d. OpenLabs™モジュールは、C++コンパイラーg++4.7.3ではコンパイルできません。
e. vmware上のCentOS 7.5は、HEXPRESS™/Viewではサポートされていません。
これらの新機能を是非ご活用下さい。詳細については、FINE™/Open with OpenLabs™ ページをご覧になるか、info-jp@numeca.comまでお問い合わせください。